必死さ
先般、自分が仕事の段取りをしている横で、債権回収の電話をしている方がおり、どうやら相手の会社社長とやり取りしている模様。しかも、役務か商品かは判らないが、既に提供済のものに対する支払いが、相手方が未払いの様子。相手はノラリクラリ、かつ突然電話してきて失礼だ、とでも言っている様子で、責任を電話をしてきた方に転嫁している様子。会社代表者でもましてや金融関係者と言う風体でも言葉遣いでも無く、一会社員と思えるが、必死であったのは確か。最近、顧問先の法律事務所が行なった経営勉強会での、世界的な「某電機メーカー」社長の高校時代の恩師の話しとして、「正直者は馬鹿を見ない。見てはいけない」と言うのがあり、会社に当てはめると、懸命に働く者の稼いだ利益を、1円たりとも無駄に使うことは、許されない(見てはいけない)。今回の電話で感じたのが、自分は勿論、自社の社員にあそこまでの必死さがあるのか、と言う自問自答だった。高々10名足らずの自社の社員を、懸命に働く者のためにも、同じベクトルに向かせる努力を「しているつもり」では無く「しなければならない」はずだ。
昔この欄で「思いの差」と言うのを書いたが、それを思い出した。